メンズが白髪をセルフカラーする時のポイントと注意点

白髪のお手入れは男性が身だしなみを整える上でも重要です。ヘアカラー・一時着色料・カラーリンスなどの市販のメンズ向け白髪染め用品を使って、セルフで白髪ケアをする方が多くなっています。セルフカラーで白髪を染める際は、理想の仕上がりイメージに合わせてアイテムを選ぶことが大切です。

この記事では、メンズが白髪をセルフカラーで染めるときのポイントや注意点を解説します。これからセルフカラーに挑戦したいと考えている男性は、ぜひ参考にしてみてください。

白髪を染めるヘアカラー剤にはどんな種類がある？

セルフカラーで使うメンズ向け白髪染め用品のなかでも、一般的によく知られているのが白髪用ヘアカラー剤です。初めに、ヘアカラー剤に関する基礎知識をお伝えします。「男性用と女性用の違い」や「白髪染めとおしゃれ染めの違い」など、基本から確認してみましょう。

男性用ヘアカラーと女性用ヘアカラーの違いは？

市販の白髪用ヘアカラー剤は、一般的に男性用と女性用に種類が分かれています。これらの薬剤の基本的な成分や使い方にはほとんど違いがありません。ただし、男性用のヘアカラーは、男性ならではのニーズに合わせて商品が展開されています。例えば、短時間で染められる商品や、短髪に合わせて設計されたブラシが付属する商品、無香料の商品などが多い傾向にあります。

白髪染めヘアカラーとおしゃれ染めの違い

市販の白髪染め（白髪用ヘアカラー）とおしゃれ染め（黒髪用ヘアカラー）は、薬剤の脱色作用と染毛作用の強さが異なります。白髪染めは脱色作用が弱く、染毛作用が強いため、白髪がしっかりと染まります。それに対しておしゃれ染めは、黒髪を明るくしておしゃれな髪色を楽しむ目的のため、脱色作用が強く染毛作用が弱いのが特長です。

こうした理由から、おしゃれ染めでは白髪がほとんど染まらなかったり、不自然な色みになったりする可能性があります。白髪染めのセルフカラーでは、白髪用ヘアカラーを購入するようご注意ください。

男性の白髪のお手入れや、白髪を染める頻度については、以下の関連記事で解説しています。セルフカラーの基礎知識と併せて、こちらもぜひお読みください。

関連記事：「白髪はビジネスに影響する？相手に与える印象とお手入れのポイント」

関連記事：「美容院で白髪染めする頻度や頼み方は？色を長持ちさせるコツ」

白髪染めのセルフカラー商品を選ぶポイント

市販のメンズ向け白髪染め用品を選ぶときは、以下のポイントでご自身に合う商品のタイプを探してみましょう。商品の選び方で迷っている男性へ向けて、お役立ち情報をお伝えします。

商品タイプ別の選び方のポイント

しっかり染めたい場合は白髪用ヘアカラーがおすすめ

1回で白髪をしっかり染めたいなら、白髪用ヘアカラーを使うのがおすすめです。短時間で染めたい忙しい男性は、短時間タイプの白髪用ヘアカラー剤を選んではいかがでしょうか。また、頭髪に配慮しながらしっかり染めたいなら、トリートメント成分配合などのヘアカラー剤を選んでも良いでしょう。

白髪をその場で隠すなら一時着色料がおすすめ

部分的な白髪をその場で隠したい場合は、一時着色料でカバーする方法がおすすめです。一時着色料はシャンプーをすると色素が落ちてしまうものの、もみあげや前髪などの目立つ白髪をサッとカバーできます。仕事へ出かける前などの忙しいタイミングで便利に使えます。

髪をいたわりながら染めたい場合はカラーリンスやヘアマニキュアがおすすめ

カラーリンスとは、白髪を染める色素が配合されたタイプのリンスです。毎日のお風呂でシャンプーのついでに使うだけで、徐々に白髪を染められます。髪をケアする成分が配合されているので、髪をいたわりながら染めたいときにおすすめです。また、髪に色合いとツヤをプラスするヘアマニキュアで染める方法もあります。

以下の関連記事では、男性の白髪染めやリタッチ（根元染め）に関する基礎知識をご紹介しています。本記事と併せてチェックしてみてください。

関連記事：「男性のための白髪染めガイド│種類や選び方のポイント」

関連記事：「白髪の根元染めのコツは？おすすめの白髪染めのタイプ」

白髪用ヘアカラーの色選びのポイント

白髪用ヘアカラーは、同じ色番を使っても白髪量によって仕上がりの髪色の明るさが変わります。白髪量が少ないと暗めの髪色に仕上がり、白髪量が多いと明るめの髪色に仕上がります。そのため、ご自分の白髪量に合わせてヘアカラー剤の明るさを選ぶことが大切です。また、伸びてきた白髪をリタッチ（根元染め）するときは、現状の髪色とマッチした色の白髪用ヘアカラーを購入すると、自然な印象に仕上がります。

白髪をセルフカラーする際の注意点

セルフカラーで白髪を染めるとき、理想の髪色を実現するためにも、以下の注意点を押さえておきましょう。最後に、セルフカラーでの注意点を解説します。

ヘアカラーの場合

セルフカラー前に整髪料を落としておく

セルフカラーで髪を染めるとき、整髪料や一時着色料を使用している場合は、汚れを落としてから薬剤を塗布しましょう。ただし、シャンプー後に髪が濡れた状態でセルフカラーをすると、薬剤がたれて目に入ったり、染まりが悪くなったりするおそれがあります。そのため、洗った髪をしっかりと乾かした上で薬剤を塗り始めるようにしてください。

パーマやトニックなどの使用は控える

ヘアカラーの直後にパーマをかけると、パーマの薬剤による変色や色落ちのリスクがあるため、念のため1週間程度の時間を空けるようにしましょう。また、ヘアカラー後にパーマをかける際は、あらかじめ美容師に相談しておくことをおすすめします。また、まれにトニックや育毛剤による色落ちが起こるおそれがあるので、念のため白髪染めから1週間程度は使用を控えましょう。

周囲が汚れても良い状態にしておく

セルフカラーで薬剤を塗布するときは、脱ぎ着しやすいように、汚れても構わない前開きの服を着ておきます。また、ヘアカラークロスや汚れても構わないタオルで服を覆って、薬剤の付着を防ぐことも大切です。洗面台などの作業場所には、レジャーシート・ビニールシート・新聞紙などを敷いて、薬剤の飛び散りによる汚れを予防しましょう。

カラーリンスを使用する場合

カラーリンスは、使用を中止すると約1～2週間で徐々に元の髪色へ戻っていきます。また、髪質や染毛前の髪の状態によっては、染まりを実感しにくいケースがあることに留意しましょう。なお、カラーリンスを塗布するときに手や爪に染料の汚れが付いて気になるときは、手袋を使って作業するのがおすすめです。

市販のメンズ向け白髪染め用品でセルフカラーに挑戦しましょう！

これからセルフカラーで白髪を染めたいと考えている男性へ向けて、市販のメンズ向け白髪染め用品の選び方や染め方を解説しました。白髪用ヘアカラーの色みを選ぶときは、元の髪色や白髪量に合わせてヘアカラー剤を購入しましょう。また、日頃から整髪料をお使いの方は、白髪染め前にしっかりと汚れを落としておくとともに、染めた後は1週間程度を目安に使用を控えておくと安心です。自分のタイミングで染められるセルフカラーは、忙しい男性の白髪ケアにもぴったりなので、ぜひお伝えしたポイントや注意点を参考に挑戦してみてください。